秩父で地域住民主催による有志を募っての除雪支援に参加してきました。
14日から15日にかけての降雪により、秩父には98cmもの積雪が記録。
雪国だって一晩で1mも雪が降ったら大事です。
しかし、「私も雪かきに行こう!」と決めたのは27日の深夜。
もう10日以上が経ち、都内では除雪作業もほとんど終わり、ニュースに秩父の名前がでることもないなかで・・・昨日お話した 家入さん の選挙活動で出会った知人がいちはやく現地にはいり、秩父の様子をLINEやTwitterで逐一知らせてくれたことがきっかけになりました。
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秩父駅のとなり、横瀬駅の車両置き場。雪原にしかみえない・・・。 |
⇒ボランティア募集、被害や活動の様子を撮影・公開。
◇ツイキャス(無料で動画を撮影、生中継できるサービス)で毎晩定時報告
⇒ボランティア募集の呼びかけ、被害報告、除雪作業報告、など。
◇Facebookに市民災害救助隊ちちぶページを開設
⇒被害や活動の様子を撮影・公開、関連ニュースなどをまとめる
結果、平日で5~6人、土日には15人ほどの有志が集まり除雪作業が行われました。
さて、市街地での大雪、自衛隊要請もされ、ボランティアセンターも開設、
それでもなお秩父がこんなにも長く雪害に悩まされたのはなぜでしょう?
なぜ「市民災害救助隊」が必要になったのでしょう?
それにはいくつかの要因があります。
●雪捨て場がない!
山間部であれば、道路や家の周囲につもった雪は山や河川に捨てることが出来ます。しかし、市街地の場合、雪かきをしてもその雪を捨てる場所がないのです。
秩父市では、工場跡地が雪捨て場として解放され、期間も予定より延長されました。
みなさんがお住まいの地域では、同じくらいの積雪があった場合、どこへ雪を捨てられるでしょうか?
●雪を運ぶ手段がない!
雪かきをし、雪捨て場もみつけることができた、ではそこまでどのように運べば良いでしょうか。自家用車で雪を運ぶことはできるでしょうか?
今回、市民災害救助隊ちちぶでは、宮城県石巻市の日本カーシェアリング協会から軽トラックをお借りすることができ、また有志の方からの寄付で計3台の計トラックで除雪活動を行いました。
このことはニュースでもとりあげられ、NHKや新聞社、地元ケーブルテレビからも取材にきてくださっています。記事を読む
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石巻から秩父へ。 |
人が通れるまでには除雪も済んでいるけれど、奥の駐車場から車が出せない。
バッテリーがあがってしまい、換えのバッテリーも届いたけれど車が出せない。
小学校や幼稚園、小さな子どもたちの通学路の歩道がない。
除雪機がはいれない細い道が雪でうまってしまって外に出られない。
経営するお店の駐車場をお客さんのために除雪したい。
個人宅の庭につもった雪が窓ガラスを割って家のなかへ入ってきてしまった。
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左:防火水そうに積まれた雪、右:駅からつづく歩道 |
地域住民の方と一緒に少人数で活動するのが市民災害救助隊、
そんなふうに連係をとりつつ、活動のすみわけがおこなわれていました。
ボランティアセンターが公助であれば、市民災害救助隊は地域により密着した共助であったと思います。
「自助・共助・公助」
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左:清野和彦さん、右:おときた駿さん |
雪害にかぎらず、地震などの災害に対しても、自助・共助のうごきが薄いのではないか、そんな疑問をくちにされていたのがとても印象的でした。
自助があり、共助があったうえで、それでも出来ないこと、足りないことをするのが公助ではないか。
今回の市民災害救助隊のような共助のうごきが町内会・自治体でできること。
外から有志のボランティアがくることが当たり前になっていないか。
自分たちにできることを探す、自ら備え、助けるという意識が薄いのではないか。
それは今後の災害への大きな課題になると感じています。
行政が民意としてとらえ、災害時には連係をもとめる自治体や町内会ははたしていま本当に民意足り得るのか、自助・共助をとびこえて公助をもとめる人が増えてしまえば、助けられるはずだった人たちすら助けられなくなってしまうのではないか。
次回は市民災害救助隊のような共助団体がとりいれると良いのではないかと思う仕組みや、ボランティアという言葉について考えたいと思います。
ではではみなさま良い夜を。
今日も見てくださってありがとうございました!