まず、3月11日東日本大震災から3年が過ぎたいま、あらためて祈りをささげます。身体も、心も、傷ついたすべての人がまた笑うことのできる日がきますように。
あの日、たくさんの方の心もいっせいに揺さぶられたのではないかと思います。
命について、家族について、仕事や、自分の生き方、暮らし方について、政治や報道のありかたについて、3.11を境に私の考え方は空想めいた世界から、より生活に密着したものにひろがり、変化したように感じています。
さて、震災に関連して自助・共助・公助の話をしたいと思います。
昨日の記事で
>次回は市民災害救助隊のような共助団体がとりいれると良いのではないかと思う仕組みや、ボランティアという言葉について考えたいと思います。
と言ったのでそんなようなことを書こうと思います。どうぞ今夜もお付き合いくださいませ。
今回秩父の大雪被害でうごいた「市民災害救助隊ちちぶ」ですが
●Facebookページの開設による体系的な情報拡散と収集、協力者募集
●Twitterアカウントの開設による個別的な情報拡散と収集、協力者募集
●ツイキャスでのネットラジオ放送による報告、情報提供と協力者募集
というネットを介した活動や、なぜ公助ともいえる社会福祉協議会のボランティアセンターがあったにも関わらず、共助である市民災害救助隊が必要になったのか、という点を10日の記事ではご紹介しました。→記事を読む
今回の活動のなかで印象的だったのが、地域の方が憤りつつ発した「外からきた人がやってるのに、中の人間がなんにもやらん」という言葉でした。
なぜ、この言葉が印象にのこったかというと、2月14日から15日の大雪のさい、都内にある高齢者の方の多いマンションに祖母が住んでいたためマンションの入り口付近を雪かきをしていたときのこと。スコップがなかったので、ちりとりで雪かきを続ける私をみかねたのか住民のおじいさんが手伝ってくださったときに発した「こんなこと管理人の仕事なんだけどな・・・」という言葉があったためでした。
※ちなみに雪かきは管理人職務にはいっていないことが多いです。
またなにか災害が起きたさいに、市民災害救助隊ちちぶで役立ったことや、足りなかったもの、話し合うなかで出たアイディアについて書くことが今後の一助になればと思います。
それぞれが自助を行い、余力をあつめて共助をおこなう、そして公助がそれを支え、補う。公助が必要な場合にはおおいに声をあげて助けを求めるべきです。外部からの有志の方、ボランティアもたくさん来てくださると思います。
しかし、一人ひとりが行えること、備えられることも多く、すべてを公に頼り切ってしまうことは共倒れに繋がり、救えるはずの人さえ救えなくなってしまうのではないかと思います。
「市民災害救助隊マニュアル」を読む
普段、都市部に住んでいると"共同体にならない"という前提を共有して生活していることが多いのではないかと思います。
旧来であれば住人が分担して行うゴミ捨て場の管理や、雑草とり、共用部分の照明とりかえなどはお金をはらって管理人さんに代行してもらう、というわけです。
つまり自宅と呼ぶのはドアから室内だけ、ドアの外側から向こうはお金を払っているけれど敷地外・・・というような認識もあるのではないかと思います。
しかし、今回のような大雪や地震などの災害は突発的におこります。管理人をしてくださっている方にも自宅があり家族がいて、職場であるマンションにたどりつけるかはわかりません。
最低限、自助は行う、余力があれば近所の方に声をかける、SNSでの発信をしてみるといった身近な範囲から共助をおこない、さらに数人があつまって市民災害救助隊をたちあげる、といった取り組みが必要とされているように感じます。
◇自助
東日本大震災があったとき、私と家族はまっさきに猫を抱えて頑丈な机のしたにもぐりこみました。この時のことをふりかえると「小学校での避難訓練は偉大だった」と思います。言葉にするとなぜか間抜けなのですが・・・。とっさに机の下にもぐりこむほど対応がすりこまれているのです。
このことからもわかるように、平時に何をするか、どれだけ心構えをし、備えるかといった点が自助では重要になります。
・食糧の備蓄(3日から7日分)
・避難先の確認
・家具などの転倒防止対策
・避難グッズをまとめておく
最低限、これだけの準備をしておきましょう。
また、マンションなどに住んでいる場合、自治体によっては避難所が指定されるのではなく、自宅内での待機を想定した避難計画がされていることがあります。必ず事前にお住まいの自治体が公開している避難マニュアルを御確認ください。
◇公助
公助についてはとやかく言ってどうにかなるわけではないのですが・・・
もしもこのブログを奇跡的に見てくださっている関係者の方がいらっしゃいましたら
・すべての県や、自治体に各災害に対応した共通マニュアルの作成
をぜひ、お願いしたいと思います。県や自治体によって責任をどこの部署がどのようにとるのか、範囲がまったく違いますのでそこは空欄にして各県、自治体が決めるとしても、本当に本当に基本的なものだけでも準備を促して欲しいと思います。
雪、洪水、台風、地震、大規模火災などでこれまでの事例から想定される被害をあげ、その場合なにが必要になるのか、どういった対応が必要なのか、共通する最低限のマニュアルは作成できるはずです。
1、災害対策本部を設置
(担当部署:)
(必要なもの: )
(関係機関連絡先:)
2、県、国への連絡
(連絡先1: )
(連絡先2: )
3、避難所の開設
4、備蓄の確認・・・・
5、ボランティアセンターを設置・・・・
今日はこの辺で。ボランティアという言葉についてはまた別の機会にお話したいと思います。今夜もお付き合いくださってありがとうございました。