「防災の手引」は練馬区のホームページからPDFでダウンロードできます(こちら)
この「防災の手引」、内容は大変充実していて良いのですが40ページもあります。
そのため大事らしいからとっておこう、とは思っても全体に目を通してはいないという方もいらっしゃるのではと思います。
今日は練馬区の「防災の手引」から重要と思われる箇所をいくつか紹介します。
防災についての情報は住んでいらっしゃる自治体によって、冊子が配布されたり、役所や出張所に置いてあったり、ホームページで発表されているかと思います。
こうした情報、とても重要なのですがみなさん自分の住んでいる自治体の防災計画、ご存知でしょうか?
◇防災無線がなにかいってる!
練馬区では区立小中学校、区内191箇所(今後増設予定)にある防災無線放送搭から震度5弱以上の地震を計測した際、日本語・英語・韓国語・中国語で地震情報をお知らせします。
●聞き逃したらどうすればいい?
放送内容が聞こえない、聞こえにくかった場合には「0120-707-111」(通話料無料)から放送内容を確認できるサービスを行っています。
⇒震災時、電話が通じない可能性もあります。
その場合は最寄の避難所で情報を確認しましょう。
⇒外国語ができる方、避難所で通訳ボランティアを募集している場合も。
災害時、言葉がよくわからないと不安は倍増します。
また母国語ができる人がいるだけで安心感がずいぶん違うものです。
◇地震がおきたら・・・すぐに避難?
練馬区では区内で震度5弱以上の地震が発生した場合、避難所が開設されます。この基準も、自治体によって違うと思いますので確認してくださいね。
では、この避難所、すぐに避難すれば良いのでしょうか?
練馬区では海に面していないため、津波の心配はありません。
そのため、避難は最後の手段。
火災が広がったり、建物が倒壊する恐れがある、区から避難勧告・避難指示が出された場合をのぞき、自宅が安全なときは避難しないことを推奨しています。
避難所での生活は不自由もあり、ストレスや過労から体調を崩してしまうこともあるからです。
また備蓄についても、
個人宅での備蓄は当然されていると想定している場合や、マンション単位での備蓄を推奨している場合もありますので、よく確認してください。
◇避難所へ、ペットはどうするの?
いざ避難しようとしても、大事な家族、ペットはどうすれば良いでしょう。練馬区では、避難拠点に動物と一緒に避難する、同行避難をすすめています。
避難拠点では動向避難者が協力して、「動物保護班」をつくり飼育管理をすることになっています。
これは東日本大震災での教訓をいかし、ペットを同行できないために飼い主が避難をためらったり、ペットを放すことで周辺の方へ被害がおこらないようにする取り組みです。
⇒普段からペットをケージにいれる訓練などをしておきましょう。
⇒餌やペットシーツなどの備蓄もいっしょに行いましょう。
⇒ペット関連の資格がある方、ペットを飼っている方も避難所で協力できることがあるかもしれません。
◇徒歩で帰宅・・・どこで休める?
災害時は、徒歩での帰宅をせず、会社や家にとどまることが推奨されています。これは帰宅困難者のために道が渋滞し緊急車両が通れないといった事態を避けるためです。
家族との連絡は各携帯会社のサービスを利用したり、待ち合わせ場所や、当日はその場にとどまり次の日に帰宅する、など災害時の行動をあらかじめ約束しておきましょう。それだけでも不安はだいぶ軽減されるのではないかと思います。
しかし、介護者や病気の方、小さなお子さんがいる場合など、どうしても帰宅しなければならない場合があります。
練馬区では区内6ヶ所の区立施設が「練馬区帰宅支援ステーション」として開設され、水やトイレ、情報などを提供されることになっています。
また東京都ではコンビニ、ガソリンスタンド、ファーストフード店やファミレスなどが協定を結び、帰宅者の支援をしてくれることになっています。
◇お家は大丈夫? 浸水ハザードマップ
こちらは練馬区の浸水ハザードマップ。そのなかでも私の自宅周辺の地図をアップにしてうつしました。
浸水被害のおそれがある箇所を群青~黄色で示しています。こうしてみると河川のない場所でも、浸水の被害があると予想されていることがわかります。
浸水の被害があるかないか、それによって備蓄するもの、対策が違ってきます。
◇防災についてもっと知りたい!なにかしたい!!
練馬区では防災学習センターが設けられています。おそらく、3.11後、各自治体によってこうした事業が展開されていると思います。
こうした活動に参加すると、区内や市内、町内で同じ関心をもっている人に出会えますし何か協力できることがみつかるかもしれません。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました^^