ネット×秩父市議選挙をふりかえる①のつづきです(記事を読む)
さて、先日高円寺の卓球バーKENIANで行われた選挙報告会の話をしましょう。
後からいらしたお客さんも「ここで選挙の・・?」と驚かれていたのですが清野さんとケニアには楽しい縁があります・・・が、それはおいておいて30名ほどで行われた報告会は緑の党の方をはじめ秩父在住でない選挙応援メンバーが集まりました。
今回の報告会での発言を覚書から引用します。名前横の()内は今回の活動での主な役割。
※報告会の様子は緑の党ユーストリーム、
清野和彦さんのツイキャスログから見ることができます
◆「楽しい選挙」/「効果的・合理的選挙」
>緑の党・選挙スクール宮部さん(選挙活動アドバイザー)
若手候補の選挙では一、二を争うくらいうまくいった。アドバイスのほぼすべてを全力で頑張ったと思う。
一人ひとりに会って支持を得る、街頭演説をする、主張をかいたチラシのポスティング、僕がしたアドバイス、そういうことを全部やりながら、雪害のボランティアもしながら・・・
その結果、秩父の外からの支援が増え、その後地元の町内会や隣組の人たち、新しいライフスタイルを目指す人々のつながりも加わった。これだけ多様でたくさんの人々がうまくつながった例はみたことがない。
やれることは出来るかぎりやったと思う。これまで(秩父の選挙では)ポスティングや街頭演説をしっかりやった、という人が少なかったという要因もある。
朝日新聞(4月23日地方版)にとりあげられた記事で都市型選挙と言われたがそれもあながち間違っていなかった。「楽しかった」「選挙活動がこんな風だと思っていなかった」といった声もたくさん聞いた。市民型選挙の良いひとつの見本になったと思う。
◆地方選挙におけるネットの活用
>清野さん
ツイキャスやFacebookのバナー作り、動画づくりなど、応援してくれた人の持っているスキルを活用してもらったと思う。
これまではインターネットは地方選挙において効果的でないと言われていたが、日が経つにつれてブログをみて「あなたが来るの待っていたのよ」と声をかけられることが増えた。
またTwitterなどを利用者数の多い中高生など10代の子どもたちが活動をおもしろがってどんどん自発的に情報を拡散してくれて、街中で手をふったり声をかけたり応援してくれた。それがどのように票につながったかわからないが、そういった選挙への関わり方もあるのだと思った。その辺は平塚くんに・・・
◆ネットの活用/若者を選挙に巻き込む
>せんきょ.みんな平塚さん(ネット担当)
・・・突然の指名で動揺してます。
清野さんとは、秩父の雪害ボランティアからの出会い。(清野さんの経営するゲストハウス)星の夢に泊めてもらって、その時に選挙に出ることを知った。今年のはじめの都知事選挙でネット選挙に携わり、現在は別グループの「せんきょ.みんな」に加わっていてる、その経験を活かせるかと思った。
正直、ネットを活用しきれたかというと、全然出来ていなかった。
今回とくに注目していたのが自発的に活動してくれた中高生たち。
そこで、清野さんに主張をワンフレーズでTwitterでツイートしまくってもらった。そうすると、ツイート量(労力)は増えるが、ワンフレーズなので拡散しやすいし、話題が増えやすくなる、家庭などでも話題がでることになる。これが直接票につながるかは難しいが、今後の選挙の主体は彼らの世代。それを考えれば種まきの活動になったと思う。
ぼくらの世代よりうえにとってインターネットは情報拡散のツールでしかないと思う、しかしぼくらより下の世代はリアルとネットが重なりあっている。そこへの働きかけができた、動きがあったと思っている。」
>Skype:まゆみさん(会計・書類・公費の契約担当)
選挙費用は供託金30万円で、これは後で戻ってきます。
はじめは切り詰められるだけ切り詰めたけど、最後はけっこうつかっちゃって・・・
選挙にかかった費用は36万円でした!
それで、寄付で集まったのが88万4000円、これは今後の政党費用、政治費用に使わせていただきます。この選挙は役割分担をきっちりしたので動きやすかったです。
>梵さんこと長濱彰則さん(選挙活動アドバイザー、街頭での活動リーダー)
清野くんとは伊勢のゲストハウスで出会ってSNSでつながり、選挙のこと、緑の党のことを聞いた。
今回の選挙では街頭演説チームを担当させてもらった、宮部さんのアドバイスが本当に助かった。チラシなども良いものができていた。
できるだけたくさんの人に生で聞いてもらって、清野くんにも期間中ずっと走り回ってもらって、たくさんの人にふれあってもらった。それが票につながったと思う。
当選することだけでなく、当選したあとにどのような市議になれるかということを考えながら、他の候補者を応援したりして議会ともうまくやっていけるようなアプローチをこころがけた。
選挙アドバイザーとしては街宣チーム作成担当、候補者育成担当、辻立ち演説、カラス(ウグイス嬢の男性版)などを行いました。
>電話:立川くん(ポスティング担当)
清野さんとは(秩父の)大滝で半年前くらいに出会って人柄、熱意に惹かれた。
はじめは面白半分というか、当選したら面白いなと思ったんだけど・・・。
僕はチラシ配り、ポスティングチームのリーダーをやらせてもらった。(何をすればいいのか)やることが何も見えない中、清野さんやまゆみさんや宮部さんを信じた。みんなの本気を感じた。
ボランティアでの参加だったがお金以上の価値を感じている。
当選してほっとしたところもあるが、これからの秩父のことを僕も清野さんも気にしている。(会場の)皆さんにもまた観光などで来てほしいと思っています。
>清野さん
そう、秩父は月間100人単位で人が減っている。年間千人規模で人が減っている。
人口増加、経済成長を続けるというのはこれからは難しいが、そういう現実を認めながら視野にいれながら、本当に難しいことだけれど長く街のことを考えていきたいと思う。
これから清野さんの影響もあってローカル、地方から若い候補者がどんどん出てくると思う。ほかの地方との連係などで考えていることはあるか、また候補者へのメッセージなどは。
>清野さん
私自身が成長してそういう人たちと連携していけるような人になりたい。そうしていくことでもっともっと応援できる人が増えていくんじゃないかと思う。
日本が良くなるためには地方から良くなっていかなくちゃいけない。そこは削れない、省略できないことだと思う。僕も応援したいし・・・頑張ろう。
今回の選挙では本当に、楽しいって言ってくれる人が多かった。まつり(政)はまつり(祭り)なんだよね、それはひとつ、テーマ。
これからの秩父をどうしていきたいか?
>清野さん
若者の仕事がないということを本当によく聞いた。
仕事の問題はもう雇用の問題だけじゃなくなってて、家族のあり方自体が崩れてきている。
本当は地元に残りたいのに、地元に家まで買ったのに仕事がないために出稼ぎにいかなきゃいけなくなってしまった人もいる。僕は山や川を活かした仕事を増やしていきたい。それから交通インフラに関わらない(距離が妨げにならない)仕事も増やしていきたい。半農半Xであったり、手作りを街の商業の中心にしたい。市民会議をひらく約束もしていて、それは5月からはじめる。
みなさんの話を最後まで聞きたいし、みんなで一緒にやっていきたい。武甲山も緑に還したいし。森の再生はライフワーク、それと同時に人の心にも木を植えたい。
今日の報告会のために今回の選挙をかえりみて、こんなに幸せな選挙もないと思った。
秩父には山河がある、命を大事にする、住みやすい、みんなが笑顔で暮らせるまちにしたい。夢からはじまる、選挙でキャッチコピーにした「秩父に新しい希望を」というテーマは変わらない。
これから選挙にでる人へのメッセージ・・・若い人にほんとうに出てほしい。
僕は難しい、難しいと言われていた、でも本当に、本気でやったらこういう結果になった。
本気でこの国に希望を増やしていきたい。僕も頑張るし、本気で応援したい。
・・・こんな熱い、報告会でした。
はじめはふんふん、と聞いていたのですが、この内容はライブでももちろん見てほしいと思ったし、それから今後選挙にでる人や、選挙に関心を持った人にいつでも見てもらえる、簡単な入り口としてでも残しておきたいと思って必死に携帯にメモをとっていました。
このブログは私の個人ブログで、内容も選挙中心ではなくなっていく(と思う)のですが、そういった方たちの一助になれば幸いです。
①、②ときて、③ではこれらの記事をふまえて私の感想をふくめつつまとめたいと思います。