2015年3月23日月曜日

私の思い描く未来とは?

Ask&Answers, ふたつめの質問はこちら。
Q:  あなた達若い20代の思い描く未来はどんな未来ですか?

A: まず言えるのは、私は私が思い描く未来しか語れないことです。
あなたが、あなたの世代を代表することはできないように。
そのうえで言うと....
最終的には宇宙は広がり続け、その組成は原始の宇宙とほぼ同じになるのではないかと言われています。
そこであらたなビッグバンが起きるのかもしれませんし、起きないかもしれません。
近未来(2050年くらいまで)のことを言えば、
世界人口は90億人を突破、一方で日本の国土の6割は無人になると言われています。
現在の生産可能食料はおおよそ90億人ですから、
2050年までに全地球単位での平等で公平な配分方法を発明できていたとしても(難しいと思いますが)
人間は人間を養いきれなくなっているでしょう。

一地域で飛躍的に生産率を高められたとしても、経済開発先進国 : 経済開発途上国の構図は変わらず、大量の餓死者がでたり、内紛が頻発してり、国というセーフティネットが機能しない状態が予測されます。

日本に関しても、
人口が6割減った時点で、いまのような経済開発状態を保とうとしつづけるならば
外国人労働者の導入は不可欠です。
そのなかで様々な宗教・民族といった文化の衝突を良くも悪くも避けることはできません。
さて、日本では現在、人権に対する意識、教育、法整備が稀薄です。
農業実習生の奴隷化や、性風俗産業への人身売買等の現状をみるかぎり、
国として大きな転換をはからなければ、2050年ごろの日本は人身売買の交易地として足場を固めているでしょう。

また水不足も深刻な問題ですし、それによって産業が停滞する地域がでるほか、


水をめぐる紛争もおこるでしょう。

最大の懸念は、
人口そのものをコントロールしようとする考えが主に先進国の富裕層から広く地球全体に台頭すること。
そのための紛争や民族浄化が「許容され得る」ことです。

テクノロジーは進歩しつづけますが、ライフスタイルを変えることはできても、
人間そのものを変えることは、なかなかできません。
どれだけたくさんの本を与えても、
字の読み方を知らなかったり、本にまったく価値を見いださない者にとっては
それがただの紙の束でしかないように。

国という枠組みは境界を超えた経済活動によって無効化され得るのです。

既存の枠組みを無意味なものとして捨てた、小さな自治コミュニティが増えるのではないかと思っています。
それらは国や政府に権威を与えることはありません。

結論を簡単にのべるとすれば格差は個人単位でも国単位でも広がり、一部の富裕層は支配力を強めます。
しかし、彼らに権威を与えない人々もまた同時に登場するでしょう。


そして、残念なことに
人間の遺伝子の伝達(不足)がどのような結果をもたらすのか、私には想像ができません。
人間はいま現在でも、次世代の人間に100%すべての遺伝情報を伝達できているわけではありません。
たとえば食料が足りなくなれば、遺伝子組み換え等の食材や代用品がでまわるでしょう。
またノアの方舟プロジェクトが植物の種子を保管していますが、それらが活用されるとも限りませんし、
人の手によって大きく植生のかわった大地にそれらの種子がどのような影響を持つのか、わからないのです。

しかしこれらはおおまかな流れのはなし。
今私たちが日本でしている個人レベルの生活と比べるならば
「ちょっと貧しくなって不便が増えた、身の回りに外国人の方が多くなった」くらいの変化です。


増えすぎた人口ははいずれ淘汰され、大地と文明の均衡を取り戻していくでしょう。

けれどそれは私の孫世代よりも、もうすこし先の話。


と、いうのが私の見ている世界の未来です。